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wlog では、以下の流れでアクセスログの集計と解析を行います。
- ログファイルを wwwlog.mdb ファイルに読み込みます。
- Excel を起動し、wwwlog.xls に付属のマクロで wwwlog.mdb を読み込み、集計・分析します。
まずはログファイルを読み込む基本的な使い方の例をいくつか示します。
準備:コマンド プロンプトを起動する
wlog は通常の Windows アプリケーションではなく、コマンド プロンプトから起動する、キーボードで指示を行うソフトです。これにより、タスク スケジューラなどに登録して自動的に実行することができるように設計されています。
このため wlog をご利用いただくには、まずコマンド プロンプトを起動し、そこに指示をキーボードから入力する必要があります。
コマンド プロンプトを起動するには、以下の手順で行います。
Windows 98/Me | スタートメニューから [プログラム] - [MS-DOS プロンプト] をクリックします。 |
Windows 2000/XP | スタートメニューから [プログラム] - [アクセサリ] - [コマンド プロンプト] をクリックします。 |
どちらの場合も、黒いウィンドウが表示されるはずです。このウィンドウを、コマンド プロンプトと呼びます。
それぞれのコマンドを入力する前に、wlog を解凍したフォルダに移動しておく必要があります。例えば C:\wlog に解凍したとすると、以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
C:
次に、
CD ¥wlog
と入力し、Enter キーを押します。これでカレントディレクトリが C:\wlog となり(エクスプローラで C ドライブの wlog フォルダを開いたのと同じようなことです)、wlog を実行する準備ができました。
アクセスログファイルのファイル名の準備
wlog は、サイト名とファイル名を使って同じアクセスログファイルを複数回取り込んでしまわないようにする仕組みを持っています。このため、ファイル名に日付を含めるなど、異なるアクセスログファイルの間でファイル名が重複しないようにしておく必要があります。
IIS は最初からファイル名に日付が入っていますが、そうでない Apache などのサーバーをご利用の場合には、最初に年や月などを使ったファイル名に変更しておくことをお勧めします。
「-o オプション」あるいは「-m
オプション」を使えば重複確認機能をオフにできますが、間違いをさけるためにもファイル名に日付を入れることをお勧めします。
ファイル名は、32 文字以内で付けてください。
ひとつのログファイルを読み込む
アクセスログファイル ex020214.log を読み込みます。
コマンドプロンプトで以下のコマンドを入力し、Enter キーを押します。
wlog -d wwwlog.mdb ex020214.log
実行が終われば、Excel で分析 できるようになります。
実行した時に「Invalid NCSA format」と表示された場合、ログファイルの中に認識できない行があったことを示しています。ログファイルの形式や サーバー設定 を確認するか、正しいと思われる場合には サポート までお問い合わせください。
ディレクトリにある新しいログファイルをまとめて取り込む
C:¥Log にあるすべてのアクセスログファイルをすべて読み込みます。
wlog -d wwwlog.mdb C:¥Log
ファイル名の代わりに、ディレクトリ名を指定するだけです。
ファイル名で重複チェックが行われて、取り込み済みのアクセスログファイルはスキップされて新しい分だけを取り込むので、タスク スケジューラなどで定期的に実行することができます。
重複チェックを行わずにログファイルを取り込む
Apache などのようにファイル名に日付が付かず、同じファイル名で新しいアクセスログファイルが作成される場合には、自分でファイル名を付け替えるか、重複チェック機能を使わなく設定する必要があります。
wlog -d wwwlog.mdb -m "" ex020214.log
-m "" オプション で重複チェック機能がオフになります。
Microsoft IIS は標準で日付のファイル名を使用しますが、Apache などは使用しません。
HTTP 経由でログファイルを取得して取り込む
HTTP 経由で取得する場合、取得したアクセスログファイルを保存しておくディレクトリが必要です。ここでは、C:¥Log を使うこととします。
まず準備として、一番古いアクセスログファイルをひとつだけ C:¥Log にコピーします。
コピーには、エクスプローラを使っても、コマンドをご存知の方はコマンド プロンプトから行っていただいてもかまいません。
アクセスログファイルの置いてあるサーバーの URL を http://www.a.com/Log とすると、下のコマンドとなります(改行をせずに実行してください)。
wlog -d wwwlog.mdb -u http://www.a.com/Log C:¥Log
新しいアクセスログファイルがある場合に自動的に取得して取り込むので、タスク スケジューラなどで定期的に実行することができます。
アクセスログファイルの取得に認証が必要な場合には、ユーザー名を user、パスワードを pwd とすると、下のコマンドとなります。
wlog -d wwwlog.mdb
複数のサイトのログファイルを管理する
wlog はアクセスログファイルのファイル名を使って重複取り込みを防ぐロジックを採用しているため、 複数のサイトからのアクセスログファイルを同じデータベースに取り込もうとすると、 同じファイル名があった場合に取り込み済みだと思ってスキップされてしまいます。 サイトごとにデータベースを分ければそのまま使えますが、合わせて分析することができなくなります。
取り込み時にサイトの名前を指定することで、同じファイル名でも別のアクセスログファイルとして取り込むことができます。
ここでは、www1 と www2 のアクセスログファイルを同じデータベースに順番に取り込む例を示します。
wlog -d wwwlog.mdb -e site=www1 C:¥Log¥Site1
wlog -d wwwlog.mdb -e site=www2 C:¥Log¥Site2
なお、-e オプションで指定するサイトの名前は wwwlog.mdb では 32 文字以下になっています。
変更したい場合は、wwwlog.mdb を Access で開き、表 site の列 Value の長さを変更してください。
⇒アクセスログファイルを読み込んだら、Excel で分析 します。