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-e オプション を使って wlog の動作を変更することができます。

文法

通常は以下のような指定で変数を設定します。

wlog -d wwwlog.mdb -e name=value

これで name 変数を value に設定します。この設定はこの実行時だけに有効です。

今後 wlog を実行する場合にいつも同じ設定を使う場合には、以下の指定で設定値をデータベースに書き込むことができます。

wlog -d wwwlog.mdb -e name:=value

このように「:」を付けると、この設定はデータベースに書き込まれ、このデータベースを利用するときにはいつでもここで設定した値が使用されます。

現在の設定値を表示する場合には、名前だけを指定します。

wlog -d wwwlog.mdb -e name

これで name 変数の現在の設定値を表示します。また表示する場合の名前の指定は正規表現に対応しているので、例えば

wlog -d wwwlog.mdb -e .

とすれば、すべての変数が表示されます。

変数名

以下の変数を使用して wlog の動作を変更することができます。

site 次に読み込むアクセスログに対して、分析表の site フィールドに入る値を設定できます。これを設定することにより、ひとつのデータベースに複数のサイトのアクセスログを読み込み、サイトごとに解析したり、複数サイトの合計を解析したりすることができます。
server 複数の Web サーバーを使ってロードバランスをしている場合に、Web サーバー名を指定します。この設定値は重複読み込み確認時にのみ使用され、Excel には表示されません。

また特殊な使い方として「*」を設定するとサブフォルダ名をサーバー名として順次読み込みます。例えば

-e server=* C:\Logs

と実行すると、たとえば C:\Logs\server1, C:\Logs\server2 のフォルダがあった場合、

-e server=server1 C:\Logs\server1
-e server=server2 C:\Logs\server2

と実行したことと同じになります。

FileExclude 取り込まない URL を正規表現で指定します。英大文字、小文字の違いは無視されます。 一般的に利用される設定は下記のように指定します。

"FileExclude=¥.(gif|jpe?g|css|js)$"

これで拡張子が GIF, JPG, JPEG, CSS, JS のファイルを無視する設定になります。

縦棒文字がコマンドプロンプトでは特別扱いされるので、必ず「"」で囲んでください。

FileInclude 取り込む URL を正規表現で指定します。指定方法は FileExclude と同じです。

FileIncludeFileExclude の両方に一致する場合には、FileInclude が優先されます。

HostnameLookups アクセスログの中に IP アドレスがあった場合の動作を指定します。
All すべての場合に DNS を使ってホスト名を逆引きします。 これが既定値で、アクセスログの読み込みにもっとも時間がかかりますが、すべてのレポートがもっとも完全に作成できます。
Referer ジャンプ元解析用と検索キーワード分析用だけに逆引きを行います。これを指定すると、アクセスしてきたドメイン名分析表(Domain)が無効になりますが、逆引きの回数を大きく減らせるのでアクセスログの読み込みを高速化できます。
Source アクセス元解析用だけに逆引きを行います。これを指定すると、ジャンプ元分析表(Referer)と 検索キーワード分析の精度が下がります。
None 逆引きを一切行いません。

この設定にしても検索キーワード分析などは行えますが、精度が若干落ちます。検索キーワード分析が重要な場合には、上記 Referer 設定をお勧めします。
ファイアウォールの設定などにより wlog を実行するパソコンから DNS を利用できない場合には、この設定にすると速度を上げることができます。

NcsaTimeZone IBM 製など一部の Web サーバーは NCSA 形式の時間の時差部分を正負逆転して書き込んでしまいます。正しい時間の書式は

127.0.0.1 - - [20/Feb/2003:12:08:00 +0900]

ですが、これを最後の + を - にして

127.0.0.1 - - [20/Feb/2003:12:08:00 -0900]

と書き込んでしまうため、アクセスの時間に 18 時間の誤差が出てしまいます。

この値を規定値である Auto にしておくとこの状態を自動的に検出し、修正して読み込みます。

Normal にするとこの検出と修正を一切行いません。また Negative にすると時差部分を正負逆転して読み込みます。

-t オプション を利用した場合には自動認識はオフにされ、既定が Normal として動作します。