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ほとんどの Web サーバーは、アクセスログの形式を管理者が設定することができます。
複数のログ ファイル形式に対応している Web サーバーであれば、W3C 拡張ログファイル形式が最も情報量が多く、拡張性も高いので、なるべく W3C 拡張ログファイル形式を使用します。
ここでは、Microsoft IIS (Internet Information Server) と Apache について、アクセスログの設定をする方法を簡単に説明します。
Microsoft IIS 5.0 (Windows 2000) の場合
Microsoft IIS 5.0 は、NCSA 共通ログファイル形式および W3C 拡張ログファイル形式の両方に対応しています。下記の手順で W3C 拡張ログファイル形式に設定し、さらにどのフィールドをアクセスログに残すかを設定できます。
- [マイ コンピュータ] を右クリックし、メニューから [管理] をクリックします。
- [サービスとアプリケーション] をダブル クリックします。
- [インターネット インフォメーション サービス] を右ボタンでクリックし、メニューから [プロパティ] をクリックします。
- [マスタ プロパティ] グループの [編集] ボタンをクリックします。
- [アクティブ ログ形式] リストを [W3C 拡張ログ ファイル形式] にします。
- [ログ収集を有効にする] グループの [プロパティ] ボタンをクリックします。
- [拡張プロパティ] タブをクリックします。
- ここで必要なフィールドにチェックを入れます。それぞれの項目の説明は、フィールドの説明 を参照してください。
- [OK] ボタンを 3 回クリックし、すべてのダイアログを閉じます。
より詳しい説明は、Microsoft IIS のヘルプを参照してください。
Apache の場合
Apache では、設定ファイルを変更することで、アクセスログの形式を設定します。
Apache 2.0 では、W3C 拡張ログファイル形式を利用できないため、NCSA 拡張ログファイル形式が最も推奨されます。
標準ではそれよりも情報量の少ない、NCSA 共通ログファイル形式になります。この形式では、利用できるレポートやフィールドの数が少なくなります。詳しくは フィールド一覧 をご参照ください。
Apache の LogFormat あるいは CustomLog ディレクティブを使って下記の書式を設定すると、NCSA 拡張ログファイル形式になります。
LogFormat "%h %l %u %t ¥"%r¥" %>s %b ¥"%{Referer}i¥" ¥"%{User-agent}i¥""
より詳しい説明は、Apache の Web サイト などの、LogFormat あるいは CustomLog ディレクティブの説明を参照してください。
サイトによっては、NCSA
拡張ログファイル形式のことを NCSA Combined Log Format と呼ぶ場合もあります。
RefererLog
にも対応可能ですが、若干の制限がございます。お手数ですが詳しくは
サポート までお問い合わせください。
Netscape Enterprise/Fast Track の場合
Netscape Enterprise/Fast Track では、OBJ.CONF に下記の設定をすると、NCSA 拡張ログファイルにすることができます。
Init fn=flex-init access="PutCompletePathAndFileNameForYourLogsHere" format.access="%Ses->client.ip% - %Req->vars.auth-user% [%SYSDATE%] \"%Req->reqpb.clf-request%\" %Req->srvhdrs.clf-status% %Req->srvhdrs.content-length% \"%Req->headers.referer%\" \"%Req->headers.user-agent%\""
長い行ですが、1 行で入力してください。
この設定をすると、出力されるログファイルの 1 行目には下記のような行が出力されるはずです。
format=%Ses->client.ip% - %Req->vars.auth-user% [%SYSDATE%] "%Req->reqpb.clf-request%" %Req->srvhdrs.clf-status% %Req->srvhdrs.content-length% "%Req->headers.referer%" "%Req->headers.user-agent%"
より詳しい説明は、Netscape のドキュメントを参照してください。
wlog は NCSA 拡張形式と判断した場合、行の後ろにほかのフィールドが続いていてもそれを無視します。このため、他のフィールドも取得したい場合には後ろに続けることができますが、先頭や途中に別のフィールドを入れてしまうと正しく解析ができない場合があります。
NCSA の場合
NCSA では、httpd.conf に下記の設定をすると、NCSA 拡張ログファイルにすることができます。
LogOptions Combined
RefererLog の注意点
NCSA 形式の場合には、Referer を別のアクセスログファイルに生成する RefererLog 形式と呼ばれるものも存在します。
wlog はこの形式にも対応していますが、この場合には他の情報と Referer の情報が別々のファイルに記録されるため、二つをつき合わせてクロス集計などを取ることはできません。
アクセスログの形式を変更することができずこの形式になってしまう場合には、以下の点に注意してご利用ください。
- 共通形式と RefererLog は、同じサイトのものでも -e site= オプション を使って別の名前のサイトとして読み込んでください。
- Excel で見る場合は、site ドロップダウンで切り替えてご利用ください。
- RefererLog に含まれるのは、日付、URL、Referer だけです。それ以外のフィールドとクロス集計することはできません。
- 速度、容量的にも2サイトの分析をするのに近い状態になりますので、他の形式に比べ一度に分析できる要領が少なくなります。