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無劣化分割

キーフレームとは?

映像を圧縮する場合には、フレーム間の差分を計算することが高品質に圧縮率を上げるための有効な手段として知られています。差分を計算することで、最初のフレーム以外については、最初のフレームからの差分だけを保存することでファイルをより小さくできるのです。

この時、その最初のフレームをキーフレームと呼び、差分だけを保存してあるフレームを差分フレームと呼びます。

映像の圧縮率を高めるには、一般にキーフレームの数は少ない方がよいとされています。しかしキーフレームがあまりに少ないと、映像を早送りしたり巻き戻したりする時に問題があることも分かっています。このため、映像製作者はその映像の用途によってどの程度の頻度でキーフレームを入れるかを選択しています。例えば通常の DVD では、1 秒あたり 2 つから 3 つのキーフレームが挿入されています。

WMV Cut & Split の Smart Rendering

差分フレームは、映像をカットや分割する時にも問題になります。差分フレームを再生するには、その前のフレームの映像が必要なので、差分フレームのところでカットしてしまうと再生できない映像が出来上がってしまいます。

WMV Cut & Split の Smart Rendering 技術では、まずカットする場所がキーフレームかどうかを判断します。キーフレームなら、WMV Cut & Split はファイルを分割し、WMV ファイルの仕様に従って新しいファイルを作るだけで済み、映像の品質の劣化は全くありません。

カットする場所がキーフレームでない場合には、WMV Cut & Split はそこよりも前方で一番近いキーフレームを探し、そこから内部で再生を始めます。カットする場所まで来たらそこから再圧縮を行い、新しい WMV ビデオファイルを作って行きます。この「再生(圧縮解除)」を行い、さらに「再圧縮」を行うプロセスを「再エンコード」と言い、これを行うと処理速度が下がり、かつ出力映像の品質が下がると言われています。

再エンコード中に次のキーフレームを見つけると、WMV Cut & Split はこの再エンコードを中止し、そこから先は元の処理に戻ります。このため、品質低下がみられるのは、カットする場所から次のキーフレームまでの間だけに抑えられています。

キーフレームの間隔は映像によって異なりますが、前述のように DVD であればキーフレームの間隔は 0.5 秒以下ですので、カットや分割による品質低下を最小限に抑えることが可能です。

2-pass エンコーディングでさらに高品質

上述のようにキーフレーム以外の場所でカットする場合、次のキーフレームまでの間だけは、ある程度の品質低下を避けることはできません。

WMV Cut & Split はこの再エンコード処理に 2-pass エンコーディングを使用します。これにより、避けることができない品質低下をさらに最小限に抑えることに成功しています。

あなたの大切な映像を守るため。WMV Cut & Split は、映像の品質が大切であることをよく知っているのです。